SDGsを自分事に 相模原市が若者向けにオンライン講演会、YouTubeで公開中

国連の持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした相模原市主催の「オンライン講演会」が市の動画投稿サイト「ユーチューブ」チャンネルで公開されている。高校、大学生が対象で、市は「若者に自分事として考えるきっかけにしてほしい」としている。

 講演会は全3回シリーズ。初回は「若者が創る持続可能な世界」がテーマで、地元の麻布大学生命・環境科学部の村山史世講師と、坂西梓里特任助教が登壇している。

 村山さんは、過疎化が進む同市緑区の青根地区に同大の学生が通い、地域住民とともに休耕田を復活したり、土地や家屋を維持管理したりしている活動を紹介。「持続可能な地域社会をつくる上で、重要な役割を果たしている」と述べた。

 坂西さんは大学内で1人当たり年間60本超のペットボトルを消費している状況を説明。改善のため、アサヒビール(東京都)との産学連携プロジェクトで、何度でも使える植物由来のエコカップを学内に広げた取り組みを紹介した。坂西さんは「こつこつと続けていくことが大事。持続可能な未来に向けて自分が何ができるか考えてほしい」と呼び掛けた。

 初回の講演会は2月末まで公開する。第2回は2月20日から公開予定で、同市中央区の宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の篠原育准教授が講演する。

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