SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」のターゲットや現状は?

教育は持続可能な開発にとっては最も効果的な手段であると認識されております。すべての人々が等しく教育を受けられれば、貧困状態から脱却し、自立した人生を送ることができると考えられています。

「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯教育の機会を促進する」を目指しており、10項目のターゲットを策定しています。

その中には質の高い就学前教育から高等教育までの享受、必要な技能を備えた若者と成人の割合の増加などが掲げられています。

(出典:国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所「目標4:質の高い教育をみんなに」)

質の高い教育機会を得ることは、持続可能な開発を生み出すための基盤です。包摂的な教育へのアクセスは、生活の質を改善するだけでなく、世界の最も大きな課題に対する革新的な解決策を考案するために必要なツールを各地の人々に与えることにも役立ちます。

学校に通えていない子どもは現在 2 億 6,500 万人に上りますが、そのうち 22%は小学校就学年齢の子どもたちです。また、学校に通えている子どもでも、基本的な識字・算術能力が欠けています。過去 10 年間で、あらゆるレベルの教育へのアクセス改善と、特に女性と女児の就学率向上に向け、大きな前進が達成されました。基本的な読み書きの能力は大幅に向上しましたが、普遍的な教育目標を達成するためには、さらに長足の進歩が必要です。例えば、世界は初等教育で男女の平等を達成しましたが、すべての教育レベルでこのターゲットを達成した国はほとんどありません。

質の高い教育が欠けている理由としては、十分な訓練を受けた教員の不足、校舎の劣悪な状況、農村部の子どもに提供される機会に関連する公平性の問題が挙げられます。貧困家庭の子どもに質の高い教育を提供するためには、奨学金制度や教員養成ワークショップ、校舎の建設、学校への水道と電力の供給改善に投資する必要があります。

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