近距離モビリティ「WHILL」の実証開始 横浜のSDGsを推進

大和ハウス工業は、経済産業省が公募した「電動車いす等安全対策・普及推進事業」に採択されたことを契機に、大和ハウス工業が1970年に開発を開始した郊外戸建住宅団地である上郷ネオポリスにおいて、人の移動における社会課題の解決や新たな地域の価値創出に向け、新たな移動手段として「WHILL(ウィル)」を活用した実証を開始すると発表した。

市内の多くの郊外住宅地では、高齢化に伴い、自宅からバス停やコンビニなどの店舗までといった「ラストワンマイル」の移動が課題となり、外出の機会を妨げる原因になっているという。

実証を通じて誰もが自由に移動手段を選択できるまちの実現や、コロナ禍においても安心して外出できるツールとしての活用に向け、持続可能な事業スキームの検討を進めていくとのことだ。

期間は、10月30日~11月20日で、横浜市栄区上郷ネオポリスで実施される。

65歳以上の地域に住む10名にモビリティを個人レンタルし、生活の中で自由に御利用してもらい、行動変容について調査を実施。

地域内の新たな移動手段の一つとして活用できるか把握するため、上郷ネオポリスまちづくり協議会と連携し、「野七里テラス」を拠点とした「WHILL」シェアリングサービスを実施するとしている。

今回の取組を契機とし、「WHILL」や「グリーンスローモビリティ」などの新たなモビリティに対する意識やニーズの把握、シェアリング実証等を通じて、持続可能な移動手段の事業スキームを構築していくという。

また、上郷ネオポリスにおける成果を、同様の課題を抱えている市内郊外住宅地へ横展開し、「SDGs未来都市・横浜」の実現を図っていく方針を示している。

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