「鉄腕アトム」再現ロボ、石巻市のSDGs広報大使に就任

“漫画の神様”と呼ばれた手塚治虫さんの代表作『鉄腕アトム』をベースに制作された、家庭用コミュニケーションロボット・ATOMが12日、宮城・石巻市の「SDGs 広報大使」に任命された。

石巻市は、石ノ森萬画館のほか、街かどに『仮面ライダー』の彫刻が設置されるなど、“漫画の街”というキャッチフレーズを持つ。国連が設けた、貧困や格差など世界が抱える課題解消を目指す持続可能な開発「SDGs」の石巻市広報大使に任命されたATOMは、地元の高齢者宅で活用することで、高齢者に親しみを持って接してもらい、デジタルデバイドの解消を図る。さらに将来的には、市のスマートモビリティなどとの連携も視野に入れているという。

 ATOMは、講談社、手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOの5社が共同開発。現在は一般販売されており「家族の一員となるロボット」を目指している。この日の会見でも亀山紘市長から任命状を受け取ると、得意の早口言葉や大人顔負けのコメントで沸かせた。

 吉本興業の「SDGs担当」として同席したピン芸人・横澤夏子は「おじいちゃん、おばあちゃんが話しかけるのも楽しくなるし、機会が苦手な方も接しやすい」と絶賛。1児の母としての視点でも「子どもに言葉を教えたり、絵本の読み聞かせとか、教育に面したものをやってくれたらすごくうれしい。ゆくゆくは、オムツ替え、離乳食、全てをやってほしいですね(笑)」と笑顔で話していた。

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