賞味期限近いので安く飲めます 市役所にSDGs自販機

まだ食べられるのに捨てられる「フードロス」を減らすため、賞味期限が迫った飲み物を通常の半額程度で売る自動販売機が29日、富山市役所内に置かれた。設置した北陸コカ・コーラボトリング(富山県高岡市)によると、フードロス対策を目的とした自販機は同社で初めてという。

「SDGs自動販売機」と銘打った1台が市役所1階市民ホールに置かれた。正面上部に「フードロス対策自販機」と掲げ、コーヒーやスポーツドリンクなど一部商品を80円で販売している。これらの商品の多くは、賞味期限が2カ月を切ったものだという。

 フードロスは、国連が2015年に採択したSDGs(持続可能な開発目標)で削減すべき課題の一つに挙げている。富山市は政府から「SDGs未来都市」に選ばれ、推進に取り組んでいる。

 同社富山営業部の堀田徳彦さんは「本来、このような自動販売機が無いのが理想」としつつ、「どうしても在庫の偏りで商品が余ってしまう。市役所以外での設置も進めたい」と話した。商品のラインアップは在庫によって変えるという。

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