今日からできるSDGs 関学大生らスケジュール帳出版へ

 関西学院大などの学生が、身近なところからSDGs(持続可能な開発目標)を考えるためのスケジュール帳「今日からできるSDGsダイアリー」を出版する。日常生活でできるSDGsの実践例などが盛り込まれ、手帳としてだけでなく、SDGs入門書としても活用できそうだ。

 SDGsには、「貧困をなくす」など世界の国々が解決すべき17の目標と169のターゲットがある。

 関西学院大国際学部の授業「SDGsプロジェクト実践」を学ぶ学生ら5人が中心となり、考え方を普及させようと企画。発案した人間福祉学部の原田瑞穂さん(2年)は「SDGsは認知されるようになってきたが、個人の実践を増やすことが次の課題になっている。取り組むことが楽しくなるスケジュール帳を作りたいと思った」と話す。

 スケジュール帳は、17の目標のうち1、2個を月ごとにピックアップし、「ストローをもらわない」「お気に入りのエコバッグを見つけよう」など、日常ですぐにできる実践例や、「世界の9人に1人が飢餓状態にある」といった社会課題に関するデータ、SDGsについての豆知識を盛り込んだ。目標に向かってするべきリストの欄や、貢献度を自己評価する欄もある。巻末には、地方自治体や中小企業のSDGsの取り組みについて掲載した。

 企画メンバーの関西学院大国際学部、千原由莉さん(2年)は「SDGsに取り組むヒントを詰め込んだ。一歩踏み出すきっかけにしてほしい」と話している。

Copyright© SD経営サポート , 2024 All Rights Reserved.