SDGsの目標2「飢餓をゼロに」のターゲットや現状は?

17の目標の1つ目の貧困をなくすという大きな目標のなかには、食糧や農業生産に焦点を置いたものがあります。それがこの目標2になります。

「飢餓を終わらせ、食糧安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」ことを目標としていますが、MDGsから取り組まれているこの問題は、過去20年間で世界全体の栄養不良人口の比率を半減させるといった大きな成果を上げました。

しかし世界人口は拡大しているため、さらに推し進め、その比率をゼロにしようというビジョンを掲げているのです。

そのために食糧の物理適量の確保や適切な栄養摂取の実現など、今課題となっていることを洗い出し、8項目のターゲットを下に各国が取り組みを行っています。

(出典:国際開発センター「飢餓をゼロに」,2018)

現在、世界人口の 9 人に 1 人(8 億 1,500 万人)が栄養不良に陥っています。日本ではあまり身近に感じられませんが、飢餓に陥っている人々が最も多いのはアジアで、全体の 3 分の 2 を占めています。南アジアの割合は近年、低下してきていますが、西アジアの割合は微増となっています。

現時点で空腹を抱える 8 億 1,500 万人に加え、さらに 2050 年までに増加が見込まれる 20 億人に食料を確保するためには、グローバルな食料と農業のシステムを根本的に変える必要があります。農業生産性を高める能力の強化には、農業への投資が欠かせないほか、飢餓の危険の緩和に資する持続可能な食料生産システムも必要です。

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