【SDGs認知度調査 報告】SDGs「聞いたことある」32.9% 過去最高

SDGs「聞いたことある」32.9% 過去最高

引用:朝日新聞より

国連が定めたSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)の関心の度合いについて、朝日新聞社が2017年から年2回実施している調査で、「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に対し、「ある」と答えた人は前回より5.6ポイント増の32.9%に上ったことがわかった。認知度は前回までの調査でも伸び続けており、今回、初めてほぼ3人に1人が「聞いたことがある」という結果になった。

調査によると、「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に「ある」と回答したのは、男性は38.0%(前回31.3%)、女性は27.5%(同23.1%)。「ない」は減り続けており、今回は過去最低の67.1%だった。(*以下、カッコ内は前回)

年代別をみると、「20代」が43.4%で(32.7%)で最も高く、伸び率が10%を越えるなど若い世代で急速に関心が広まっていた。

続いて「30代」と「50代」がいずれも34.2%(前回はそれぞれ29.4%、24.3%)で、「40代」は31.2%(27.7%)、「60代」は21.7%(23.0%)だった。

職業別では「管理職」が47.7%(同44.2%)、「学生」が41.4%(31.5%)、「事務・技術職」が37.5%(31.0%)など。これまでの調査では「学生」の伸び幅が目立つ傾向が続いていたが、さまざまな立場の人々に浸透し始めている様子がうかがえた。

SDGsの内容について、「どの程度ご存じですか」と尋ねた項目では、「詳しく知っている」が18.0%(14.5%)、「少し知っている」が52.4%(51.4%)。

知っていても、半数以上の人が完全に理解しているとまではいっていない状況が明らかになった。「ほとんど知らない」「全く知らない」は約3割に上った。

また、「SDGsの内容」を「全く知らない」と答えた以外の人に、「SDGsの内容をどうやって知ったのか」を尋ねたところ、「新聞を読んで」が34.2%(40.1%)、「テレビを見て」が32.8%(32.2%)、「仕事での関わり」が24.4%(21.8%)「ネットニュースなど」が23.6%(21.6%)の順だった。

目標達成に向けた課題も多い。「仕事でSDGsに取り組むにあたり、どのような課題がありますか」と問いかけたところ、「社会的な認知度が高まっていない」と回答した人は半数を超え、「社内・団体内での理解が低い」「展開方法が未確定」「活動の評価方法がわからない」などの問題点を指摘する声が相次いだ。「政府の方針徹底、関与が希薄」を挙げた人も約2割弱いた。

全員にSDGsが掲げる17の目標への関心を聞いた結果、すべての項目で関心が高まっている傾向にあり、特に「3.すべての人に健康と福祉を」「1.貧困をなくそう」「13.気候変動に具体的な対策を」などは性別や年齢に関係なく、注目を集めていた。

項目別では、「3.健康と福祉」が32.1%(29.7%)で最も多く、「1.貧困」が30.5%(29.6%)、「13.気候変動」が29.4%(27.5%)、「11.住み続けられるまちづくりを」が27.4%(25.0%)、「14.海の豊かさを守ろう」が26.5%(26.6%)などと続いた。

男女別をみると、男性は36.7%が「あてはまるものはない」と回答し、項目別では「1.貧困」が27.1%、「13.気候変動」が25.6%、「3.健康と福祉」が25.3%だった。女性は「3.健康と福祉」が39.2%で最も関心が高く、続いて「1.貧困」が34.1%、「13.気候変動」が33.4%だった。

<WRITER・写真>小幡淳一

引用:朝日新聞 2030SDGsで変える

 

 

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