SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」のターゲットや現状は?

世界では、今も安全な水と衛生的なトイレを確保できていない地域が数多くあります。しかし、それは水が不足しているなどの理由ではありません。

人々は循環する水の約1割しか農業、工業、飲料水、生活用水に使用しておらず、十分に存在しているのです。

では、なぜ確保できないのか、それは水の季節変動や地理的に偏った場所に存在することなどに加えて、富の偏在を原因としています。
富さえあれば、それによってインフラを整備することができます。しかし、貧困な地域などでは、上下水道の整備や維持する体制、技術、予算がなく、安全な水はもちろん、衛生的な施設を確保することができないのです。

「全ての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」を目標6に掲げ、8項目のターゲットを下に、この問題に取り組んでいます。

(出典:国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所「目標6:安全な水とトイレをみんなに」)

すべての人々がきれいな水を利用できるようにすることは、私たちが暮らしたいと望む世界に欠かせない要素で、地球上にはそれを達成するために十分な淡水があります。しかし、劣悪な経済情勢やインフラの不備により、数百万人が不適切な給水、衛生施設、衛生状態に関連する病気で命を落としています。
水不足や水質の悪化、不適切な衛生施設は、全世界の貧困家庭における食料の安定確保や生活手段の選択、教育機会に悪影響を及ぼしています。現時点で、淡水資源へのアクセス縮小のリスクを抱えて暮らす人々は、20 億人を超えており、2050 年までに少なくとも 4 人に 1 人が、慢性的または反復的な水不足状態にある国に暮らすことになると見られます。特に世界の最貧国の一部を襲っている干ばつは、飢餓と栄養不良を悪化させています。幸いなことに、過去 10 年間には、飲料水源と衛生施設に関する大きな前進が見られており、現在では世界人口の 90%を超える人々が、改良飲料水源を利用できるようになっています。衛生施設と飲料水へのアクセスを改善するためには、サハラ以南アフリカ、中央アジア、南アジア、東アジア、東南アジアの開発途上数カ国のローカル・レベルで、陸水生態系と衛生施設の管理に対する投資を増額する必要があります。

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