SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」のターゲットや現状は?

持続的開発を進めていく上で、阻害する要因となるのが食品廃棄や有価物の投棄です。これらは資源浪費にほかならず、大きな問題となっています。

そのため目標12ではより少ない資源で良質かつ大量のものを得られるような生産と消費の形態を求められています。

生産工程における廃棄の発生の抑制、消費者側のリサイクルやリユースなどを求めるなど、11項目のターゲットを定め、消費者から企業、国に至るまでこの目標に対しての問題提起と取り組みを求めています。

(出典:国際開発センター「つくる責任 つかう責任」,2018)

持続可能な消費と生産とは、資源効率と省エネの促進、持続可能なインフラの整備、そして、基本的サービスと、環境に優しく働きがいのある人間らしい仕事の提供、すべての人々の生活の質的改善を意味します。その実現は、全般的な開発計画を達成し、将来の経済、環境、社会へのコストを低下させ、経済的競争力を高め、貧困を削減することに役立ちます。現時点では、特に東アジアで天然資源の物的消費が増えています。各国は大気や水質、土壌の汚染に関
する課題に引き続き取り組んでいます。持続可能な消費と生産は「より少ないものでより多く、よりよく」を目指しているため、経済活動による正味の福
祉向上は、ライフサイクル全体を通じて資源の利用、劣化および汚染を減らす一方で、生活の質を高めることによって促進できます。また、生産者から最終消費者まで、あらゆる人を巻き込みながら、サプライチェーンの運用を大いに重視する必要もあります。その中には、持続可能な消費とライフスタイルについて消費者を教育すること、基準やラベルを通じて十分な情報を提供すること、持続可能な公的調達に参画することなども含まれます。

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