SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」のターゲットや現状は?

海洋資源も大切ですが、もちろん陸の豊かさも私たちが生きていく上では重要です。

陸上生態系は森林や草原、砂漠など様々な地形からなり、地球の約30%を覆っています。
これらは私たちの職、食糧、燃料、医療品などの供給源となっており、私たちの生活には欠かせないものです。

言い換えれば貧困撲滅や格差削減などすべての課題は、この陸上生態系が生み出す財とサービスが直結しているとも言えます。

これらを守るため「陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および回復、ならびに生物多様性損失の阻止」を目標に掲げ、12項目のターゲットを用意して、取り組みを行っています。
(出典:国際開発センター「海の豊かさを守ろう」,2018)

地球の表面積の 30.7%を覆う森林は、食料の安定確保と住処の提供のほか、気候変動との闘いや、生物多様性と先住民の居住地の保護にも鍵を握る役割を果たします。私たちは森林を保護することにより、天然資源の管理を強化し、土地生産性を高めることもできます。現在、毎年 1,300 万ヘクタールの森林が失われる一方で、乾燥地の劣化が続いていることにより 36 億ヘクタールが砂漠化しています。現時点で保護対象となっている陸地は、全体の 15%程度にまで達していますが、生物多様性は依然としてリスクにさらされています。人間の活動と気候変動に起因する森林破壊と砂漠化は、持続可能な開発に大きな課題を突き付けるとともに、貧困と闘う人々の生活と生計に影響を及ぼしています。森林管理と砂漠化対策の取り組みが進められているところです。現在のところ、公平な資源利用を推進する2 件の国際協定が実施に移されています。生物多様性を支援する財政投資も行われています。

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