リモート社会で広がる障がい者の活躍の場!どう支える?SDGsやダイバーシティ、障がい当事者の視点から考える福祉の未来

新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに対する対策が進められる中で、業務環境のリモート化が急速に進んでいます。通勤の負担を軽減し、個人で集中して業務に取り組める在宅ワークの浸透は一般の企業やそこで働く人だけでなく、障がい者の就労環境にも、大きな変化を生み出します。これまで以上に多様な活躍の場をつくりだせるチャンスでもあるのです。その一方でコミュニケーションの不足や、業務管理の難しさという課題もあります。ウィズコロナ、アフターコロナを乗り越え、障がい者の皆さんも分け隔てなく軽やかに生きられる社会を創り上げていくために、今こそ、SDGsやダイバーシティの視点から福祉の未来を考える好機です。

当協会は持続可能な社会の実現に向けて、他業界から福祉事業へ参入する社会起業家の支援を行っております。2017年7月の設立以来、これまでに全国に305棟以上の福祉施設の開設をサポートさせていただき、昨年より就労継続支援A型事業についても支援を開始しております。

障がい者の幸福と人生の充実に寄与する、「福祉事業経営のプロフェッショナル」の育成を目指し、異業種から参入される福祉事業者の皆様に学びの場を提供することを大きな使命とする当協会といたしまして、大きな社会変革の時を迎えている今、改めて、福祉事業に関わる皆様、ユニバーサルデザインの専門家、障がい当事者の方、それぞれの多様な視点を基に、これからの「福祉の未来」について一緒にデザインしていく。そんな機会を提供したいという想いで記念シンポジウム「SDGsと福祉の未来」を開催させていただくこととなりました。

今回は〝心のバリアフリー〟を目指して障がい者向け雑誌を発刊されている「Co-Co Life ☆女子部」様のご協力のもと、同編集部の守山菜穂子(もりやま・なおこ)様に基調講演を行っていただきます。

守山様にはSDGsとダイバーシティの視点を交えて、障がい者が活躍できる社会に向かって目指すべき、これからの福祉の在り方についてお話しいただきます。

そして、もうおひとかた、「空飛ぶ車いす」の通称で知られる講演家の木島英登(きじま・ひでとう)様にもご協力をいただいております。

木島様には車椅子で175カ国を旅行されたご経験や、世界のバリアフリー、ダイバーシティの状況、そして障がい当事者からみた福祉の在り方についてお話しいただきます。

リモート社会で広がる障がい者の活躍の場をどう支えていくべきか。持続可能な共生社会をどうつくりあげていくべきか。様々な分野のプロフェッショナルが集まる当協会ならではの創造的な議論の場になることを確信しております。

新型コロナウイルスの感染拡大は私たちの社会を分断しました。しかし、障がい者の皆さんは以前からそのような状況に直面していました。その課題に取り組んできた専門家と実際に車いすでそれを乗り越えてきた当事者のお話から、ウィズコロナ、アフターコロナの社会を軽やかに乗り越え、より良い社会に再構築するためのヒントがあります。

当シンポジウムを通して、これからの時代に求められる我が国の福祉事業の在り方、そして、私たちの社会全体の在り方についてもを考える機会をお持ちいただければ幸いです。

このコロナ禍だからこそ、見つめなおすいい機会かもしれませんね。

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